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インタビュー① #55 DL 稲垣潤

最終更新: 2018年9月26日


シーズンに向けた意気込みをライターの前田成彦様にインタビューをしていただきました!

1人目は、ベテランDL #55 稲垣潤選手です。


【チャレンジに年齢は関係ない。今年もチームを引っ張っていく。】


 #55 DL 稲垣潤(中央産業株式会社 営業部営業課 課長)


 今年40歳を迎えたベテランDL稲垣は、長いブランクを経て30代で再びフットボールを始めた異色の経歴の持ち主だ。他チームで1年プレーした後、サイドワインダーズに入団。今年で6年目になる。


 原点は、六甲高アメリカンフットボール部にある。稲垣の入部当時は創部3年目。自分の代は1学年10人もいない少数精鋭だったが、高3で関西大会に進出。それがきっかけで、関西学院大への進学を勝ち取った。期待された入部したファイターズでは、1回生から1軍でプレー。だが…。


「僕のキャリアで誇れるのはそこまで。まだ身体ができていなかったせいか、1回生で前十字靭帯断裂の大ケガをしてしまいました。そこから徐々に気持ちが荒んでいき、結局、2回生で退部してしまったんです」


 大きな期待を受けながらも、アメフトを断念。その悔しい気持ちを押さえつけるかのように、残りの大学生活そして社会人生活ではよく遊んだ。そして、気づけば30代になっていた。


「高校から一緒にやっていた後輩から『大学時代にやり切っていなくて、くすぶってるでしょ?』と言われたんです。すでに結婚していましたし仕事も忙しかったですが、それ以外に心から打ち込めるものがなかった。飲み歩いてばかりで嫁に迷惑をかけていた部分もあったので、もう一度やってみようかと」


 エレコム神戸ファイニーズに入団してフィジカルを作り直すと。昔持っていた自信が徐々によみがえってきた。きちんとトレーニングとケアをすれば、30歳を過ぎてもプレーできることがよくわかった。心躍る10年ぶりのプレー。古傷と上手くつき合いながら、スターターとして試合出場を果たす。そして翌シーズン、サイドワインダーズの門をたたいた。


「サイドワインダーズは、30代半ば近い自分を温かく受け入れてくれました。でも正直、エレコム神戸とは環境がまったく違う。人材獲得や練習環境など、未完成で物足りない部分がたくさんあった。でも、それがフットボールを始めた六甲高校とよく似ていて、どこか懐かしい気持ちがあった。確かに物足りない部分は多くありますし、時としてストレスにもなります。でもその一方で環境に負けず、少しずつでもさまざまな改革をして強くなることに、面白さを感じています」



 フットボール生活の充実は、社会人生活の充実をもたらした。現在はドラム缶のレンタル事業などを手がける、中央産業株式会社の営業部で活躍中だ。


「サイドワインダーズに入った年に転職して、今は6年目になります。決して大企業ではありませんが、完成されたシステムに自分を当てはめていくよりも、自分の思いややりたいことを実現できる環境があることを重視していますし、小さな努力を積み上げて上を目指す感覚は自分に合っていると思います。実はクライアントは名だたる大手企業さんばかりなのですが、裁量を与えてもらっているので即断即決ができるのもうれしい。この環境はある意味、高校時代のアメフト部そしてサイドワインダーズとも共通することが多い。小さな組織かもしれないけれど、自分で考えて自分で実行することの面白さを感じられます」


 充実した暮らしの傍ら、身体はギリギリだ。サイドワインダーズに入って、すでに3度のオペを経験した。引退しておかしくない年齢ながら、体を痛めてまでプレーを続けている。何が彼を動かしているのか。


「古傷と逆の膝を2回、肩を1回手術しても続けているのは、自分のプレーで若手に何かを伝えていきたいと思うからです。サイドワインダーズに入って3年目ぐらいまでは、かつてのモヤモヤしていた思いを晴らしたい気持ちがありましたが、少しずつ考えが変わってきています。ここまでやってきた以上、やはりチームに何かを残したい。だから、体がいつまで持つかわかりませんし、子どもも大きくなってきているので、いつ辞めてもおかしくないのは確か。でも、少しでも体が動くうちはプレーを続けたいと思っています。


 今シーズンは再びX1の舞台で戦うことになります。一昨年は1年で降格してしまいましたから、今年はしっかり残留し、X1に定着したい。DLはチームのムードを作るポジションでもあります。最前線で体を張って、チームを鼓舞し続けようと思います」

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